2006年09月12日
アメーバ経営
独立採算制度のことで京セラが急速に成長するにつれて大きくなっていく組織を事業展
開にあわせて小さく分割し、各組織(アメーバ)が自らの意思により事業展開ができるよう
にしたもの。この「アメーバ経営」とともに稲盛和夫が事業展開のなかで研究し形成され
た「会計学」が経営管理システムの両輪として京セラの経営哲学という基盤のうえに経
営管理の根幹を成している。この本に書かれている稲盛の「会計学」を一言で言うと
「売上げを最大に、経費を最小に」というものだ。多くの経営者が売上げを増加させよう
とすると当然経費も増えるものと思い込んでいる。このいわゆる経営の常識に疑問を投
げかけ売上げを増やしていきながら経費は、同じかできれば減少させる経営=会計こそ
が京セラの会計学であるというもの。私が日ごろ掲げる「マネジメント・マーケティング・
イノベーション」の考えと根本的に合致するものであり大変参考になります。
稲盛和夫の実学―経営と会計
価格:¥ 550(税込)
発売日:2000-11-07