2006年10月26日
カーニバリゼーション戦略
流CONが以前いた量販店では、無秩序な出店をして自店どうしがお客さんを食い合い
競合する片方を業態転換(主にディスカウントストアー)にするということがたまにあったの
ですが、2005年度の小売業ランキングで世界第3位(ウオルマート、カルフールについ
で)のホームデポでは戦略的に自店の繁盛店の近くに新たに出店していたとのことです。
その目的は、一般的に店舗は繁盛しすぎると顧客に対するサービスが低下したり店舗管
理が難しくなり、ライバルの参入を誘発する。そのために繁盛店の販売量が膨らんで飽
和点に達する前に新店を作って減圧しインフレに歯止めを掛けて店舗オペレーションや
サービスの質を守るというものです。既存店と新店が共食い(カーニバライズ)するところ
からカーニバリゼーション戦略と呼ばれる。流CONが最近感じるのは、客としては、飽和
点に全然達しなくてもホームデポのこの自己に厳しいやり方を見習ってほしい店がいっぱ
いあるだ。