2009年09月27日
石田三成考

キッド経営(住居兼)の近くに(車で10分)両親の実家があるので久々にそっちで大河ドラマを見た。(どちらもハイビジョンではない)
今回は小栗旬演じる石田三成の最後だ。若手俳優でも小栗旬ぐらいが演じる人物となるとドラマ1回丸まるが、他の人物
との架空の交わりのエピソードをふくめて「石田三成の最後」の物語だ。大河ドラマ以外でもこの3日間で「関ヶ原DVD」3本を
鑑賞したので(こちらも加藤剛の石田三成が主人公)今のキッドはちょっとした関ヶ原ドラマつうだ。主人公の石田三成
だいたいどのドラマや本でも「石田三成は悪いイメージで描かれてきたが・・・・」となっているのだが、だいたいのドラマや
書籍で「正義感が強く清廉で女性にもてる二枚目(加藤剛や小栗旬や真田広之や近藤正臣等)だけれども器用に立ち回れず
無用の敵が多い・・がそこがまた忠臣の忠臣たるところ」となっていて「悪いイメージ」で描かれているのは、江戸時代なら知らず
現代では見たこと聞いたことも無い。そんな源義経のような三成だけど関ヶ原ドラマ博士コンサルキッドが分析するに、
大局にこだわりすぎて小さなことの積み重ねをみくびったな。DVD関ヶ原では島津の重ね重ねの提案を無視したため、あの
ようなふてくされた行動(島津自身にも自殺行為)をとらせてしまった。南宮山で動かなかった、毛利、吉川、長曽香部、長束ぎりぎり
裏切った小早川も(DVD関ヶ原ではそこらへんまでのリアリティに肉迫してはいなかったが)きっと感情を害するような小さな積み重ね
があったのではなかろうかDVD関ヶ原では三船敏郎の島左近が戦いに負け落ちていく三成の後姿に「さらば正義の人よ」とつぶや
いた場面はこのドラマのひとつの集約だ。そしてもうひとつの集約は関ヶ原が終わって数年の後、尼になっている松坂慶子の初芽に
隠居した三国連太郎の本多正信が会いに来て(三成の墓参に来て)交わした会話にあった。この二つのシーンで石田三成という男の
長所と短所がじんわりと伝わってくる、感じ取れる関ヶ原ドラマつうとなったキッドであった。