2008年05月17日
遠山の金さん2 金さんと耀蔵


庶民派の北町奉行「金さんこと遠山金四郎」のライバルは、体制派の南町奉行「鳥居耀蔵」だ。柴田恭兵の金さん
もいけてるけど片岡鶴太郎の耀造もかなりのはまりやくだ。金さんの家は旗本中ではそんなに大身というほどでもなく
まあ中堅どころで美濃(岐阜県)の豪族の分家の分家クラスで由緒正しい家柄と言うわけでもない。父親の遠山景晋は、
幕府の官僚試験に通った人物で優秀な経済官僚だったらしい。金さん自身は周知のとおり若いころは放蕩で背中に刺青
があるとかないとか。プロフィールは家も個人もエスタブリッシュメントのなかの「成上がり」。一方、鳥居耀蔵は自身は
朱子学の林羅山の家系の出(大名)で鳥居家も本家は改易で縮小してしまったが、三河以来の旗本・徳川体制の中で
「確立された階級」の出身だ。以前人事関係の仕事をしている人が言っていた。「わが社ではマネージャーとアシスタント
マネジャーでコンビを造るとき必ずMgrが数値的に強ければAmgrは社交的な人物というように個性がかぶらないように
して組織(コンビ)をつくります。どのMgr,Amgrもすべてそうなのです。」ひょっとすると、金さんが庶民派 耀蔵が体制
派という図式は偶然ではなく幕府官僚機構がつくりあげた「江戸町奉行コンビ」の必然なのか。
Posted by コンサルキッド at 22:31│Comments(0)
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